みみ、はな、のどの病気についての解説
耳がつまった感じがするのはどんな時でしょう ちょっと詳しい
おおむね、次のような場合が多いです。
①耳垢がつまっている時
耳垢がいっぱいにつまると、つまった感じがして聞こえも悪くなります。耳鼻科で耳垢を取ればなおります。
②風邪などで中耳炎になったために、中耳に液が溜まっている時
聞こえが悪くなり、自分の声が響く場合もあります。中耳に溜まった液がはけるとなおります。
そのためには、くすりを処方したり鼓膜切開をしたりしますが、風邪がなおると自然になおることもあります。
③突発性難聴、メニエル病などの内耳の病気がある時
なるべく早く診断して治療をはじめる必要があります。
突発性難聴では、発症後2週間をこえるとなおりが悪くなりますので、気を遣う病気です。聴力検査で診断し、のみぐすりか点滴を要します。入院する場合もあります。
④耳管解放症になっている時
中耳と、鼻の奥をつなぐ管のことを耳管と言います。この管は普段閉じていて、ゴックンしたりあくびをした時だけ一瞬ひらき、またすぐに閉じる仕掛けになっています。
この管のまわりの脂肪が減ったり血流が減ったりしたときに、耳管がひらいたままになり、つまったような症状がでます。ですから、痩せ、妊娠中、脱水ぎみの場合におこることが多いです。
症状の特徴は、頭を下げたり横になったりすると耳管の周りに血液が集まるので耳管が閉じて一瞬にして症状が消えます(一時的)。また、自分の声は耳に響いてきこえますが、他所からの音は普通に聞こえます。
治療には、体重を増やしたり水分を多めにとってもらうことのほか、血流を増やすのみぐすりの処方や、耳管の中に粉ぐすりを吹き付ける治療もあります。
[2017/10/31]