小さい子供にピーナッツや豆まきの豆を食べさせてはいけません
豆類、特にピーナッツはすべりやすく気管に入りやすい形をしており、さらに気管から奥に入って、気管支につまって肺炎を起こすことがあります。1~2歳が多いとされています。
入った直後には強い咳が起きますが、そのうち軽い咳だけがのこったりぜーぜーという呼吸音になったりします。さらに放置するとピーナッツはふやけ、そこより奥が肺炎になり熱が出る場合もあります。
診断や治療もたいへんです。ピーナッツはふつうのレントゲンでは写りにくく、睡眠薬などで寝かしておいてCTやMRIをしたり、全身麻酔下でファイバースコープをして確認します。
取り出すときも全身麻酔下に、硬性気管支鏡という細い筒状の道具を口から気管支に入れて行います。その同じ筒をつかって呼吸のための換気をしたり、細い道具をいれて操作をしたりを交互に繰り返しながら取り出していきます。
豆類はまるくてすべりやすいので道具でつかみにくく、ふやけているときはすこしずつしか取れません。
小さな子供に豆類は与えないようにしてください。
[2018/02/06]