みみ、はな、のどの病気についての解説
コロナの患者さんをたくさん診断してきて思うこと やさしい
5月に新型コロナウイルス感染症が5類になってから徐々に患者数が増えているのは実感として感じています。早く治まってもらいたいものです。
院長の感覚では、当院で診断したコロナ陽性患者の半分ぐらいは発熱がありません。
熱がなくても、この方は怪しいと思って検査をお勧めするのは、のどの痛みが強く、咽頭後壁が全体にべたっと赤い方です。
当院では、鼻鏡を使って広い方の鼻の穴から綿棒を上咽頭後壁にしっかり当たるまでそっと入れています。ですから自分で綿棒を鼻に入れるより診断が正確です。5~10分ぐらいで結果が出る抗原検査で、インフルエンザの検査を同時にすることもできます。
当院でコロナ陽性と診断した方のうち、入院が必要と判断して保健所に入院の手配をお願いした例は、感染拡大初期に2~3例があっただけで意外に少なく、最近では全例、自宅療養で済んでいます。このまま弱毒化してくれればいいなと思っています。
感染を防ぐには、やはり患者さん(自分が風邪と思っている方を含む)が、他の人にうつさないように、マスクを着けることです。
今は、マスクを着けるかどうかは自由です。しかしマスクを着ける本当の意味は、自分が症状のない状態でも、コロナウイルスを持っている可能性を考えて、他の方にうつさないようにすることなのです。
[2023/09/05]