東灘区 たぶち耳鼻咽喉科 JR住吉駅に直結徒歩2分

みみ、はな、のどの病気についての解説

耳がかゆい、掻くと汁が出る、カサカサする、たまに痛くなる ちょっと詳しい

 耳介や外耳道の湿疹という状態です。
 アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など他のアレルギー疾患を持っている方に多く、花粉症になった時に耳のかゆみがでる方もあります。耳掃除のしすぎでもなります。

 かゆいので掻くと汁が出ます。その汁が固まってカサカサしたみみあかのようになることもあり、自分はみみあかが多いと思っておられる方もいます。さらに掻くと炎症がすすみ痛くなったり耳の穴がふさがったりします。昼間あまりかゆくなくても寝ている間に無意識に掻いている場合もあります。

 治療はステロイドの入った軟膏を塗るのが一般的です。耳の奥で塗りにくい場合は、液体状のステロイドをたらしてもらう場合もあります。かゆみが強い場合は、アレルギーの飲み薬を使うこともあります。痛みが強い場合は抗生物質や鎮痛剤を使う場合もあります。数日で一旦よくなりますが、体質ごと治しているのではないので、繰り返しやすく、なかなか完治はむずかしいのが現状です。
 ですから、次にかゆくなった際も残りの軟膏を塗って、あまり掻かないように誤魔化してもらいたいと思います。

 ただ、気を付けておきたいことは、湿疹による分泌物にカビが生えて一層かゆくなっている場合があるのです。その際はステロイドはなるべく避けて、カビの治療を優先する必要があります。耳の中の清掃と、カビの薬を塗りに通ってもらいます。
 やはり、一度は耳鼻科でみてもらうほうが良いということになります。

[2017/12/04]