東灘区 たぶち耳鼻咽喉科 JR住吉駅に直結徒歩2分

みみ、はな、のどの病気についての解説

おたふくかぜの予防接種は必要? ちょっと詳しい

 おたふくかぜはムンプスウイルスによる感染症です。このウイルスは感染力が強く、唾液などの飛沫からうつります。

 片方か両方の耳下腺が1週間ぐらい腫れて、熱がでたり食事のときに痛んだりします。
5日間学校を休むことになりますが、通常、一度かかると一生おたふくにはなりません。

 おたふくかぜは潜伏期間が長く、ウイルスに感染してから症状がでるまで2~3週間かかります。ですから兄弟や友達が発症してから2週間余りたって、忘れたころに発症することがあります。

 この病気の一番の問題点は、まれに(1000人に1人ぐらい)片耳がまったく聞こえなくなる後遺症をおこすことです。治療をしても効果はほとんどなく、一生治りません。また、思春期以降の感染ではまれに睾丸炎をきたし、男性不妊の原因になる可能性があるともいわれています。

 ムンプスのワクチン接種の効果は1回接種で8割程度、2回接種で9割程度と言われています。ワクチン接種による合併症は、非常にまれですので接種ををおすすめします。

 今のところ当院ではおたふくの予防接種を行なっていません。お近くの小児科でお願いします。

[2019/01/04]