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みみ、はな、のどの病気についての解説

花粉症では早めに薬を始めたほうがいいの? ちょっと詳しい

 花粉症はスギ、ヒノキなどの木の花粉に対するアレルギーです。症状はくしゃみ、はなみず、はなづまり、目のかゆみなどです。

 アレルギーの薬は症状をおさえるだけで、体質ごと治しているわけではありません(免疫療法をのぞきます)。ですから基本的には症状がつらいときだけ使えばよいのです。

 ところが、アレルギーの薬はしばらく使っていると効果が強くなってくる性質があります。逆に言うと、のんですぐには効果が弱くても、あきらめずに使うと効いてくる傾向があります。

 この性質を利用して花粉がたくさん飛び始める2週間ぐらい前から薬を始めると、花粉がたくさん飛び始めたときに症状が軽くてすみます。ですから1月末や、2月前半から薬をスタートする方法があるのです。ただし軽いだけで、まったくないわけではありません。

 しかし花粉がたくさん飛び始める日がいつで、その2週間前はいつなのかは正確にはわかりません。また、いきなりドカンと飛び始めるというより、徐々に多くなる場合もあるでしょう。

 みんなが早めから薬を使ってくれると喜ぶのは製薬会社です。製薬会社は、このくすりはすぐに良く効くと宣伝するのに、早めから使うのをすすめるという矛盾したことをしているのです。

 症状がでてから薬を始めても効果は追いついてきます。でも自分に合っていると思ったら早めに薬を始めてもいいでしょう。

[2017/12/16]