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みみ、はな、のどの病気についての解説

こどもの口内炎 ちょっと詳しい

 口内炎は、口の中の粘膜の浅い欠損や腫れのことで、通常痛みを伴います。口内炎には多くの種類がありますが、小児によくみられるのはアフタ性口内炎、ヘルパンギーナ、手足口病、単純ヘルペス性口内炎です。

1)アフタ性口内炎

 アフタとよばれる口内炎は、舌、口唇の内側、ほほの内側などにできる3mmから1cmぐらいの丸みのある形の浅い粘膜の欠損です。周囲は赤くなり、口内炎の表面は薄い白い膜に覆われている場合もあります。原因不明ですが、自己免疫疾患、アレルギー、遺伝、ウイルス感染、栄養のアンバランスなどの関連がいわれています。痛みが主な症状です。
 治療はステロイドを含んだ軟膏や、アズレンを含んだうがい薬をよく用い、ビタミン剤を処方する場合もあります。通常、数日で一旦よくなりますが、よく再発を繰り返します。

2)ヘルパンギーナ

 コクサッキーウイルスの感染によっておきます。幼稚園までの子供に多く、夏風邪の一種です。発熱、痛みが主な症状です。のどちんこの両側が赤くなり小さな口内炎がいくつもできます。熱が出ることが多く、痛みがあり、食事の量が減ったり機嫌が悪くなったりします。
 通常、様子をみていれば3-4日でよくなりますが鎮痛剤やうがい薬などを処方する場合もあります。

3)手足口病

 これも夏風邪の一種でコクサッキーウイルスなどによっておきます。幼稚園ぐらいまでの子供に多く、口内炎のほか手や足にも小さな水疱ができます。舌、口唇の内側、ほほの内側などに小さな口内炎がいくつもできます。痛みをともない、熱が出ることもあります。
 これも通常数日で軽快しますが、鎮痛剤やうがい薬などを処方することもあります。

4)単純ヘルペス性口内炎

 単純ヘルペスウイルスの初回感染時に、ときに強い口内炎をきたすことがあります。発熱に続いて、口唇、歯肉、舌、口蓋といった口腔粘膜に複数の融合した口内炎ができます。痛みが強い場合が多く、典型例では歯肉が赤く腫れます。
 再感染時には成人同様、口唇と皮膚の移行部付近に痛みのある水疱ができます。 
 初回感染時の症状は通常1-2週間でよくなりますが、鎮痛剤、うがい薬、抗ウイルス剤の内服を使います。再感染時の症状には抗ウイルス剤の軟膏を使いますと、通常数日でよくなります。

[2017/10/19]