東灘区 たぶち耳鼻咽喉科 JR住吉駅に直結徒歩2分

舌はもともと正常のバリエーションの多いところです。
①、②、③とも心配いりません。

　①のまだらに見える舌は、地図状舌という状態です。お子さんではわりとよく見られます。舌の周囲や中央に丸みのある形の赤い斑ができ、これがいくつか別々にあったり、癒合して数センチになることもあります。赤い斑以外のところは舌苔のため白くみえるので舌全体としてまだらで地図状にみえます。通常、痛みもなく無症状です。
　原因は不明で、治療は不必要です。ひりひりするときは刺激物を避けます。地図状舌と診断されたら気にせず放置しましょう。

　②は、溝状舌という状態です。自覚症状はほとんどありませんが、しみる場合は口内炎の治療と同様にうがいや軟膏をつかいます。正常のバリエーションと考えて頂いてオーケーです。放置しましょう。

　③は、比較的まれですが毛舌という状態です。喫煙や抗生物質の連用によって起きるとされていますが、原因不明の場合がほとんどです。ブラッシングが有効とされていますが自覚症状がないので放置しても構いません。

　皆さんが心配される舌癌では多くの場合、舌の側面がかたく腫れてきます。進行すると腫れの中央がえぐれた状態（潰瘍）になります。しかし、初期の場合、少し硬いだけとか、一部分が白いだけとか、口内炎と見かけが似ている場合もあります。治りにくくて心配なときは、受診しましょう。